[金属アレルギーのメカニズム]
金属を身に着けた時に、身体から出る汗や体液に金属が反応して溶け出します。溶け出した金属を「金属イオン」と呼びます。
金属イオンが人体が本来持つたんぱく質と結びつき、たんぱく質が変質します。そして、人体が本来持つたんぱく質ではないたんぱく質 = 異物 となってしまいます。
このようなことが原因で起きる かゆみ・かぶれ・炎症などを 「金属アレルギー」と呼びます。
人体が「異物」を外に追い出そうする働き = 拒絶反応 = 金属アレルギー
※ 金属を身に着けていて皮膚に異常を感じたときは、使用を中止して専門医にご相談ください。
まとめ
金属アレルギーは一度なってしまうとなかなか治らないと言われます。ですが、どの金属に反応したか(するか)を知っておけばその金属に触れることを自分で避けることが出来ます。深刻化する前に医療機関に相談してみましょう。
[このような経験はありませんか]
金属アレルギーかどうかは分からないけれど、指輪を着けている指の皮が剥けたという経験はありませんか? 原因の一例ですが、手を洗う時、食器を洗う時、お風呂に入る時などに指輪を着けたまま洗剤を使うことで、指と指輪の間に洗剤の成分が残って皮が剥けることもあります。洗剤を扱った後は、指と指輪をそれぞれ真水でしっかり濯ぐこと※1 が大切なひと手間と言えます。また、水分が残っているだけでも蒸れて皮膚がふやけることもあるので乾いたタオルでしっかり水分を拭き取ることもとても大事です。 金属アレルギーではないはずなのに、せっかくアレルギーが起こりにくい素材のリングを選んだのに、度々かゆみを感じるという方は試してみてください。
※1 指輪を洗う際は排水溝を必ず塞いでください。外出先では指輪の置き忘れに十分ご注意ください。